HARD BOILED CAFE

ハードボイルド探偵小説に関する本の紹介。チャンドラーの翻訳にまつわるエッセイ等。

2013-08-20から1日間の記事一覧

第35章

何か鬱屈することがあるのだろう。ウェイドは、また酒をあおりはじめた。用があれば呼ぶように言い置き、作家を書斎に残したままマーロウはパティオに出た。湖上ではサーフ・ボードをひっぱったモーターボートが轟音を上げていた。キャンディもコックもいな…