HARD BOILED CAFE

ハードボイルド探偵小説に関する本の紹介。チャンドラーの翻訳にまつわるエッセイ等。

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『湖中の女』を訳す 第三十四章

<nothing on my plate>は「何もやることがない」 34【訳文】 我々は部屋を出て、六一八号室とは逆方向に廊下を歩いた。開いたままのドアから明かりが漏れていた。今は二人の私服刑事がドアの外に立ち、風でも吹いてるみたいに両手を丸めて煙草を吸っている…

『湖中の女』を訳す 第三十三章

< a double silver frame>は「二重」ではなく「二つ折り」のフレーム 33【訳文】 闇の中に下り、手探りでドアのところまで行き、ドアを開けて耳を澄ました。北向きの窓から漏れる月明かりでツインベッドが見えた。ベッドメイクされていたが、空っぽだった…

『湖中の女』を訳す 第三十三章

< a double silver frame>は「二重」ではなく「二つ折り」のフレーム 33【訳文】 闇の中に下り、手探りでドアのところまで行き、ドアを開けて耳を澄ました。北向きの窓から漏れる月明かりでツインベッドが見えた。ベッドメイクされていたが、空っぽだった…