HARD BOILED CAFE

ハードボイルド探偵小説に関する本の紹介。チャンドラーの翻訳にまつわるエッセイ等。

2024-01-01から1年間の記事一覧

五冊の『ザ・ロング・グッドバイ』を読む

18 “turn”は「(木などが)ろくろ(旋盤)にかかる」こと 【訳文】 ドクター・エイモス・ヴァーリーの場合はまったく違っていた。彼は、大きな古い庭に大きな古いオークの木が陰を落とす大きな古い家を持っていた。どっしりした骨組み構造で、ポーチの張り出…

五冊の『ザ・ロング・グッドバイ』を読む

17 “That's no way to”は「そのやり方はない」 【訳文】 二〇マイルほど車を運転して街に戻り、昼食を食べた。食べているうちに、ますますすべてが馬鹿らしく思えてきた。私がやっていたようなやり方では、人は見つからない。アールやドクター・ヴァリンジャ…

五冊の『ザ・ロング・グッドバイ』を読む

16 マーロウはアールの何を“phony”(いんちき)と言ったのか? 【訳文】 セパルヴェダ・キャニオンの麓、ハイウェイから引っ込んだところに、黄色く塗られた二本の四角い門柱があった。木枠に五本の横木を張った門扉の片方が開いたままになっていた。入り口…

五冊の『ザ・ロング・グッドバイ』を読む

キャンディピンク色のビルは「よくある」のだろうか? 15 【訳文】 どんなに腕に自信があろうと動き出すには出発点が必要だ。名前、住所、地域、経歴、雰囲気といった何らかの基準になるものが。私が持っていたのは、くしゃくしゃになった黄色い紙にタイプさ…